免疫賦活素材のご提案

生薬や機能性食品には、免疫力を高めて元気な日々を過ごすためにお勧めの素材が数多くあります。
今回は免疫力を活性・維持するための3つのポイントをご提案します。

免疫力とは?

「免疫力」と聞くとどういったことを想像されるでしょうか?
体内に入り込んだ細菌やウイルスを白血球や細胞たちが撃退してくれるイメージでしょうか。
免疫力アップとはそういった体を外敵から守ってくれる細胞たちを元気にすることです。
ですが白血球など細胞の状態は普段私たちの目には見えないので、日々の生活の中で細胞が活力を維持できるよう心身のバランスを整えるということがポイントになってきます。
そして日常生活に取り入れるには、ゆるやかに体質改善をしていく生薬や機能性食品がピッタリなのです。
まず私たちは免疫力を高めて維持するには3つの要素が大切だと考えます。

1. 脳
脳は全ての器官をつかさどっており、各臓器へ体調維持のための指令を出します。
その脳が過剰なストレスを感じ取れば、リンパ球などが正常に働かないだけでなく、自律神経も正常に機能しなくなりホルモンバランスが崩れ、様々な症状が出てきます。
自分では気づきにくい脳へのストレスを意識して和らげていくことが大切です。

2. 腸内環境
腸は第二の脳ともいわれ、さらに最大の免疫器官でもあります。
腸内には約3万種類もの菌が生息し、善玉菌・悪玉菌と言われるように体にさまざまな影響を与えています。
腸内環境を整えるとは即ち腸内細菌のバランスが整った状態ということになります。
腸内環境が悪くなると健康維持のためにエネルギーを使うだけでなく、腸から栄養を吸収しなくては様々な要因から体を守るエネルギーを補給することができません。
このような状態にならないようバランスの良い食事と適度な運動に加え、腸内環境を整えるサポートをしていきましょう。

3. 体温
最後に体温。皆さんはご自身の平熱を把握されているでしょうか?
日本人の7割の体温は36.6~37.2度といわれていますが、近年36度以下の平熱が低い「低体温」の方が増えています。
体温は免疫と密接な関係があり、体温が低いと血流が悪くなって細胞に十分な酸素と栄養を届けることができずホルモンバランスも乱れやすくなります。
低体温を防いで体温を維持することで血流を良くしてホルモンバランスを整え、さらに体内の酵素活性温度を保つことが健康維持に必須であると考えます。

免疫力アップにおすすめの素材

各素材について詳しい資料や規格書などご希望される場合は、お電話かお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

板藍根 バンランコン
板藍根(バンランコン)
アブラナ科
中華薬典に収載されている生薬で、中国では風邪を引いたときなどに推奨されている生薬のひとつです。文献報告にてコロナウイルスについての報告もされています。
人参 ニンジン
人参・紅参(ニンジン)
ウコギ科
日本薬局方にも収載されている生薬で、単品のエキスでは医薬品として「次の場合の滋養強壮として病中病後など」のヘルスクレームの記載ができるなど、エビデンスだけでなく食経験も豊富な生薬。
ニクジュヨウ
ニクジュヨウ
ハマウツボ科
強壮系の生薬として知名度が高い生薬。強壮作用が注目される一方で、便秘に対しても効果があるといわれ、腸内環境改善による免疫強化も期待できると考えます。
女貞子 ジョテイシ
女貞子(ジョテイシ)
モクセイ科
タマツバキの果実を使用している生薬。強壮作用だけでなく、便秘にも作用することでニクジュヨウと同様に腸内環境改善による免疫強化となりうる原料のひとつです。
  • 十薬(ジュウヤク):ドクダミ科
    高血圧対策、利尿対策素材として知名度が高いが、抗菌・抗ウイルス作用も報告されていることから免疫強化が期待できます。
  • タラ根皮(タラコンピ):ウコギ科
    体力面だけでなく精神面での作用も報告されている伝統生薬。近年ではタラ根皮がミトコンドリアに作用し酸化による損傷を抑えるなどの報告もされています。
  • 枸杞子(クコシ):ナス科
    中国最古の薬物学書「神農本草経」にも枸杞の記載があり、日本でも平安時代から強壮薬としてよく知られています。精神面・肉体面からも免疫力にアプローチできます。
  • 竜眼肉(リュウガンニク):ムクロジ科
    植物性プラセンタ原料。ストレスや滋養強壮に作用するといわれており、弱った肉体や神経をサポートし健康維持が期待できる生薬のひとつです。
  • 山薬(サンヤク):ヤマノイモ科
    薬膳料理の原料のひとつとして滋養強壮を補う目的に使用されています。近年では成長ホルモン分泌や記憶力改善の報告もある非常に幅広い効能が期待される原料です。
  • 高山紅景天(コウザンコウケイテン):ベンケイソウ科
    中華薬典に同族原料の大花紅景天が収載されており、ともに使用方法は抗疲労や滋養強壮など重複している点が多いだけでなく、独自のエビデンスで血中酸素濃度低下抑制作用を確認している原料です。
  • 唐独活(トウドクカツ):セリ科
    血流改善作用がある原料として知られているだけでなく、学名「Angelica」はラテン語の「天使」に由来し、薬効が著しいことを天使の力に例えたとされています。
  • 刺五加(シゴカ):ウコギ科
    エゾウコギ、シベリア人参ともいわれ、伝統的には強壮、疲労回復に良いとされていますが、それだけではなく血圧降下など非常に幅広く活用されている生薬です。
  • 大棗(タイソウ):クロウメモドキ科
    ナツメという名称でよく知られ薬膳料理の原料としても食経験の高い原料。強壮作用だけでなく鎮静作用、炎症を抑えることでも期待できる生薬です。
  • 霊芝(レイシ):サルノコシカケ科
    「上薬」として分類されており古くから健康維持のために珍重されています。気管支炎や消化不良をサポートすることにより免疫力を高めます。
  • ゴボウ:キク科
    食材や健康茶原料として使用されているイメージが強い原料。抗酸化力が高いといわれており、炎症を抑える力が強いことから免疫力を維持させるサポート役として期待できます。
  • 雪蓮花(セツレンカ):キク科
    標高3800~4800m付近に自生しており、その過酷な環境にて生育しているためか即効性のある強壮生薬として使用されています。