蓮肉(レンニク):生薬辞典

●医薬品原料 漢方系生
蓮肉(レンニク)
  • 語源
    学名 ハス属 Nelumbo:ハスに対するセイロンの土名に由来する。
    種小名 nucifera:「堅果を持った」という意味。和名のハスは、古くは「ハチス」といった。その果実が蜂の巣を思わせることから、「蜂の巣」→ハチス→ハスになった。
  • 基原
    Nelumbo nucifera Gaertner ハス
    スイレン科 多年生水生草本
  • 薬用部位
    種子
  • 産地
    中国(湖南、湖北、福建、江蘇、浙江、江西)、台湾
  • 主な成分
    アルカロイド:ロツシン、ジメチルコクラリンなど
    その他:でんぷん、ラフィノース、タンパク質、脂肪など
  • 主な薬効
    鎮静、滋養強壮
  • 代表的処方
    漢方では、鎮静、滋養強壮、止瀉、健胃のために用いられてきた。腎結核、淋疾、慢性胃腸カタル、貧血などに用いる。

    【参苓白朮散】ジンリョウビャクジュツサン
    やせて顔色が悪く、食欲がなく下痢が続く傾向があるものの次の諸症:食欲不振、習慣性下痢、病後の体力低下、疲労倦怠
    (処方内容) 人参/扁豆/山薬/蓮肉/朮/桔梗/茯苓/縮砂/ 苡仁/甘草

    【啓脾湯】ケイヒトウ
    やせて顔色が悪く、食欲がなく、下痢の傾向があるものの次の諸症:胃腸虚弱、慢性胃腸炎、消化不良、下痢
    (処方内容) 人参/陳皮/朮/沢瀉/茯苓/大棗/蓮肉/生姜/山薬/甘草/山査子

    【清心蓮子飲】セイシンレンシイン
    胃腸が弱く、下半身が冷え、上半身がのぼせ、全身倦怠感があり、口や舌が乾き、尿量減少、尿の色が赤色になり淋瀝するものの次の諸症:残尿感、頻尿、排尿痛、精神過労、帯下、急性慢性淋疾、膀胱炎、腎盂腎炎、腎結核
    (処方内容) 蓮肉/黄 /麦門冬/黄耆/茯苓/地骨皮/人参/甘草/車前子
  • 文献報告
    【抗うつ】
    Antidepressant-like effects of neferine in the forced swimming test involve the serotonin1A (5-HT1A) receptor in mice
    (Eur.J.Pharmacol,2010,634,62-7)
    【抗肥満】
    Anti-obesity and hypolipidaemic effects of Nelumbo nucifera seed ethanol extract in human pre-adipocytes and rats fed a high-fat diet
    (J.Sci.Food.Agric,2014,94,568-75)