連翹(レンギョウ):生薬辞典

●医薬品原料 漢方系生
連翹(レンギョウ)
  • 語源
    レンギョウ属 Forsythiaは、スコットランド人の植物学者、また18世紀イギリスにおける著名な園芸家、またイギリスの王立園芸協会の創設者の一人であったウィリアム・フォーサイス(William For syth、1737-1804)にちなんでいる。種小名suspensaは、ラテン語で「垂れ下がった」という意味の形容詞で、枝が下に垂れた様子をさしている。
    一方、連翹の「翹」は、キジ(雉)が尾羽を広げて飛び立つ様を表し、連翹の茎が直立していることを指すという。
  • 基原
    Forsythia suspensa レンギョウ
    F. viridissima シナレンギョウ
    モクセイ科 落葉小高木
  • 薬用部分
    果実
  • 産地
    中国(山西、河南、陝西、山東、河北、甘粛、湖北など)
  • 主な成分
    トリテルペノイドのオレアノール酸、モノテルペン配糖体のフォルシチド、フォルシチドメチルエステル、リグナンのアルクチイン、マタイレシノサイドなど
  • 主な薬効
    利尿、抗菌
連翹
  • 代表的処方
    【荊芥連翹湯】 ケイガイレンギョウトウ
    蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび
    (処方内容) 当帰/荊芥/芍薬/防風/川芎 /薄荷葉/地黄/枳殻/黄連/甘草/黄芩/白芷 /黄柏/桔梗/山梔子/柴胡/連翹

    【防風通聖散】 ボウフウツウショウサン
    肥満型の壮健な人で、腹が膨満し、便秘、のぼせ症、肩こり、動悸、頭痛、蓄膿、口渇、血圧が高いものの次の諸症に用いる:
    動脈硬化症、高血圧症、ぜんそく、痔疾、脳出血、常習性便秘、禿頭、慢性腎炎、丹毒
    (処方内容) 当帰/麻黄/芍薬/大黄/川芎 /芒硝/山梔子/白朮/連翹/桔梗/薄荷葉/黄芩/生姜/甘草/荊芥/石膏/防風/滑石
  • 文献報告
    【抗炎症・鎮痛】
    Antiinflammatory effect of Forsythia suspensa VAHL and its active fraction
    (Biol.Pharm.Bull,1997,20,861-4)
    【血圧降下】
    連翹より得られたForsythiasideの血管平滑筋弛緩作用
    (Yakugaku Zasshi,2005,125,219-24)